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就労継続支援B型の報酬について~基本報酬編~

障害福祉サービス施設の報酬

障害福祉サービス施設の指定事業所となると、毎月の請求により国から給付金が支給されます。
給付金は、障害福祉サービスの種類や利用者数、施設を置く地域(地域区分単価)などにより変わります。
この得られる給付金が障害福祉サービス施設の報酬、つまり売上となります。
この報酬には、基本報酬と加算があり、それぞれ基準となる単価が定められています。

 

給付金計算方法

(基本報酬単価+加算)×地域区分単価 となります。
※地域区分単価は、障害福祉サービスの種類、施設を置く地域によって異なります。

地域区分単価:就労継続支援B型の場合
1級地:11.14円 2級地:10.91円 3級地:10.86円 4級地:10.68円 5級地:10.57円 6級地:10.36円 7級地:10.17円 その他:10円

1級地は、東京都23区となります。
茨城県では、牛久市が4級地、水戸市や日立市などが5級地、わたしの事務所のある茨城県神栖市はその他となっております。
障害福祉サービス施設の開業に際しては、施設を置く地域の検討も重要となります。

 

就労継続支援B型の報酬単価

ここから障害福祉サービス“就労継続支援B型”の報酬単価についてみていきます。
※参照:障害者総合支援法 事業者ハンドブック 2023年度版 

基本報酬

「平均工賃月額」に応じて評価する報酬体系

就労継続支援B型サービス費(Ⅰ)
従業員配置 7.5:1以上
※手厚い支援体制:職業指導員、生活支援員の総数が常勤換算方法で、7.5:1以上

(Ⅰ)ー①利用定員:20人以下
平均工賃月額
45000円以上        : 702単位/日
35000円以上、45000円未満 : 672単位/日
30000円以上、35000円未満 : 657単位/日
25000円以上、30000円未満 : 643単位/日
20000円以上、25000円未満 : 631単位/日
15000円以上、20000円未満 : 611単位/日
10000円以上、15000円未満 : 590単位/日
10000円未満        : 566単位/日

(Ⅰ)ー②利用定員:21人以上 40人以下
平均工賃月額
45000円以上        : 625単位/日
35000円以上、45000円未満 : 598単位/日
30000円以上、35000円未満 : 584単位/日
25000円以上、30000円未満 : 572単位/日
20000円以上、25000円未満 : 551単位/日
15000円以上、20000円未満 : 541単位/日
10000円以上、15000円未満 : 525単位/日
10000円未満        : 504単位/日

(Ⅰ)ー③利用定員:41人以上 60人以下
平均工賃月額
45000円以上        : 586単位/日
35000円以上、45000円未満 : 562単位/日
30000円以上、35000円未満 : 549単位/日
25000円以上、30000円未満 : 537単位/日
20000円以上、25000円未満 : 518単位/日
15000円以上、20000円未満 : 508単位/日
10000円以上、15000円未満 : 493単位/日
10000円未満        : 473単位/日

(Ⅰ)ー④利用定員:61人以上 80人以下
平均工賃月額
45000円以上        : 576単位/日
35000円以上、45000円未満 : 552単位/日
30000円以上、35000円未満 : 539単位/日
25000円以上、30000円未満 : 527単位/日
20000円以上、25000円未満 : 508単位/日
15000円以上、20000円未満 : 498単位/日
10000円以上、15000円未満 : 484単位/日
10000円未満        : 464単位/日

(Ⅰ)ー⑤利用定員:81人以上
平均工賃月額
45000円以上        : 557単位/日
35000円以上、45000円未満 : 533 単位/日
30000円以上、35000円未満 : 521単位/日
25000円以上、30000円未満 : 510単位/日
20000円以上、25000円未満 : 491単位/日
15000円以上、20000円未満 : 482単位/日
10000円以上、15000円未満 : 468単位/日
10000円未満        : 448単位/日

 

就労継続支援B型サービス費(Ⅱ)
従業員配置 7.5:1未満

(Ⅱ)ー①利用定員:20人以下
平均工賃月額
45000円以上        : 640単位/日
35000円以上、45000円未満 : 613単位/日
30000円以上、35000円未満 : 599単位/日
25000円以上、30000円未満 : 586単位/日
20000円以上、25000円未満 : 565単位/日
15000円以上、20000円未満 : 554単位/日
10000円以上、15000円未満 : 538単位/日
10000円未満        : 516単位/日

(Ⅱ)ー②利用定員:21人以上 40人以下
平均工賃月額
45000円以上        : 571単位/日
35000円以上、45000円未満 : 547単位/日
30000円以上、35000円未満 : 534単位/日
25000円以上、30000円未満 : 523単位/日
20000円以上、25000円未満 : 504単位/日
15000円以上、20000円未満 : 494単位/日
10000円以上、15000円未満 : 480単位/日
10000円未満        : 461単位/日

(Ⅱ)ー③利用定員:41人以上 60人以下
平均工賃月額
45000円以上        : 529単位/日
35000円以上、45000円未満 : 507単位/日
30000円以上、35000円未満 : 495単位/日
25000円以上、30000円未満 : 485単位/日
20000円以上、25000円未満 : 467単位/日
15000円以上、20000円未満 : 458単位/日
10000円以上、15000円未満 : 445単位/日
10000円未満        : 427単位/日

(Ⅱ)ー④利用定員:61人以上 80人以下
平均工賃月額
45000円以上        : 519単位/日
35000円以上、45000円未満 : 497単位/日
30000円以上、35000円未満 : 485単位/日
25000円以上、30000円未満 : 475単位/日
20000円以上、25000円未満 : 458単位/日
15000円以上、20000円未満 : 449単位/日
10000円以上、15000円未満 : 436単位/日
10000円未満        : 418単位/日

(Ⅱ)ー⑤利用定員:81人以上
平均工賃月額
45000円以上        : 501単位/日
35000円以上、45000円未満 : 480 単位/日
30000円以上、35000円未満 : 468単位/日
25000円以上、30000円未満 : 459単位/日
20000円以上、25000円未満 : 442単位/日
15000円以上、20000円未満 : 434単位/日
10000円以上、15000円未満 : 421単位/日
10000円未満        : 404単位/日

 

「利用者の就労や生産活動等への参加等」をもって一律に評価する報酬体系

就労継続支援B型サービス費(Ⅲ)
従業員配置 7.5:1以上

利用定員
20人以下      : 556単位/日
21人以上、40人以下 : 494単位/日
41人以上、60人以下 : 463単位/日
61人以上、80人以下 : 454単位/日
81人以上      : 438単位/日


就労継続支援B型サービス費(Ⅳ)
従業員配置 7.5:1未満

利用定員
20人以下      : 506 単位/日
21人以上、40人以下 : 451単位/日
41人以上、60人以下 : 417単位/日
61人以上、80人以下 : 408単位/日
81人以上      : 394単位/日

 

 

基本報酬の計算例

それでは、下記の“就労継続支援B型”施設を例に基本報酬額を計算してみましょう!

・“就労継続支援B型”施設 「フローラル(仮名)」
・所在地:茨城県水戸市(地域区分5級地)
※地域単価 10.57円
・定員:20人:利用者 18人/月
・従業員配置: 7.5:1以上
※就労継続支援B型サービス費(Ⅰ)型
・平均工賃月額:15,000円
⇒基本報酬単位:611単位/日
・利用日数平均:20日/人

18人×611単位×10.57円=116,200円/日
116,200円/日×20日=2,324,000円
この施設の同月の基本報酬が、2,324,000円となります。

ちなみに工賃は、18人×15,000円=270,000円 となりなす。
この額は同施設で行う生産活動の売上となり、すべて利用者の工賃として支払われます。

このように“就労継続支援B型”施設の基本報酬は計算されます。
基本報酬を上げる為には、利用者数を増やす事も大切ですが、いかに工賃を増やすことができるかが重要な要素となります。
但し、工賃を上げるべく、利用者の負担を増やすだけでは、逆に利用者を減らしてしまうかもしれませんので注意が必要です。

 

加算の種類

障害福祉サービス施設の報酬には、上記基本報酬の他に加算があります。
“就労継続支援B型”には、以下の様な加算があります。

  • 視覚・聴覚言語障害者支援体制加算
  • 就労移行支援体制加算
  • 就労移行連携加算
  • 初期加算
  • 訪問支援特別加算
  • 利用者負担上限額管理加算
  • 食事提供体制加算
  • 福祉専門職員配置等加算
  • ピアサポート実施加算
  • 欠席時対応加算
  • 医療連携体制加算
  • 地域協働加算
  • 重度者支援体制加算
  • 目標工賃達成指導員配置加算
  • 送迎加算
  • 障害福祉サービスの体験利用支援加算
  • 在宅時生活支援サービス加算
  • 社会生活支援特別加算
  • 福祉・介護職員処遇改善加算
  • 福祉・介護職員等特定処遇改善加算
  • 福祉・介護職員等ベースアップ等支援加算

障害福祉サービス “就労継続支援B型” の報酬(売上)を上げる為には、基本報酬を上げると共にいかに加算を加えていくことが出来るかが重要となります。
但し、やみくもに加算を増やし、従業員の負担を増やし、利用者へのサービスを低下させてしまっては意味がありません。
施設運営の向上、利用者へのサービス向上、従業員のモチベーションの向上などが得られる様に加算を加えることが大切ですね!

別のブログで“就労継続支援B型”の主な加算項目について、加算単位や要件等を解説しております。
就労継続支援B型の報酬について~加算編~は、こちらからどうぞ

 

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